家にとって、日当たりは非常に重要な問題である。マンションならば、南向きでできるだけ上の階を購入すれば有利になる。だが、一戸建ての場合、たいていが二階建てである。南側に道路があるもの、あるいは東南の角地、南西の角地であれば、日当たりの問題はない。しかし、北側に道路があるもの、あるいは北北東、北北西では、どうしても日当たりが悪くなってしまう。なぜ道路が関係するのかというと、北側の道路がある場合、たいてい南側はほかの家になっているが、できるだけ広い家を建てたいとなると、建ぺい率の関係で南側の家との幅が狭くなって建築基準法では、隣の家の日照権を確保するために、土地の北側を空けて家を建て、また、家の北側の屋根の傾きを規制(建築基準法の用語で「北側斜線」という)すると決められている。
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だが、場合によっては二、三メートルしか離れていないということもあり、南側は、目の前が隣の家の壁になってしまう。これでは、一階の日当たりはほとんど望めない。冬には暖房費も余計にかかる。それに対して、南側に道路がある家を買った場合、目の前の道路が、自分の庭のような役目を果たし、日当たりと眺望の点でたいへん有利である。ただし、南側は居間などよく人が集まる部屋となるので、プライバシーを保てないと感じる人もいるだろう。面した道路があまりにも広い場合、騒音などの被害がある。しかし被害が大したことがなければ、家族のことを考えるなら、住宅そのものの価値という点から考え、南側に道路があるほうがよい条件の家となる。物件の価格においても、北側に道路があるものと南側に道路があるものとでは、たとえば、五〇〇〇万円台の家であるならば、五〇〇万円から1000万円の差が出てくる。南側に道路がある家は、それだけ価値が高いわけであり、実際に住み心地もよいのだ。高い値段で売れるので、買い替えのときにも有利になってくる。そこで、「道路付けは南側」は条件の一つに入れておこう。