こんな話がある。ある大学の中庭を改装することになった。というのは、中庭は芝が貼られていて、ベンチが置かれ、ちょっとした公園のようになっているのだが、芝は長持ちせずすぐに踏みつけられて剥げてしまう。そうなると薄汚い空間になってしまって、誰もベンチに座ろうとも思わない。ゴミを捨てるものが現われ、いつのまにか汚らしいスラムのような殺伐とした通路になる。ここを改装しようとしたグループは、まず人々がどこを歩いているか調べてみた。中庭にはちょうど目の字の横棒のように直線的なコンクリートの通路がつくられているのだが、ほとんどの人がそこを歩かない。二つの建物の入口を結ぶ最短距離の直線上を歩いているかというと、そうでもなかった。人々が歩く軌跡を重ね合わせてみると、それらの入口をゆるやかな曲線で結んだような形になったのである。改装案は、人々が歩く、その道筋を生かしたものになった。すると面白いことに、今まで誰もが平気で踏んで歩いていた芝生の上を誰も歩かないのである。そのうちに芝生のまわりに草花が植えられ、中庭はしだいに心地よい公園のようになっていった。直線的な道の代わりにフリーハンドで書かれた曲線のような勝手気ままとも思える道筋を選んだことがすべてを変えたのである。
[SUUMO不動産情報一覧]
篠山市の新築一戸建て一覧
実籾の賃貸・部屋探し情報一覧
京成本線(実籾)の新築マンション一覧
室見の賃貸・部屋探し情報一覧
七条の賃貸・部屋探し情報一覧