「昔、家はどんな材料で、どんな風につくられていたか、想像してみてください。日本では縄文時代の頃から、地面に穴を掘って柱を立てていたといわれます。その後もずっと、木の柱や梁を組み合わせて、家をつくってきたことはご存知だと思います。日本以外でも、東南アジアなど湿度が高く、蒸し暑いところは同じように、木を組んで家をつくっているようですね。」一方、地中海沿岸や中近東の砂漠地帯などでは、石やレンガを積んで家をつくってきました。こういう建て方もかなり広く世界中で見られます。大きく分けると、歴史的に家の「構造」は、木の柱や梁を組み立てるか、石やレンガを積んで組み立てるか、大きくこの2種類に分けられるのです。柱や梁を専門的には「軸材」といって、軸材を組み立ててつくるものを「軸組構造」といいます。一方、石やレンガを積むと壁になり、壁を基本に組み立てるものを「壁構造」といいます。最近では、合板のパネルで壁をつくるケースもあり、木による壁構造というのもあります。なお、建築材料として忘れてならないのが、鉄とコンクリートです。これらは20世紀になって本格的に使われるようになり、これらを使った構造を鉄骨造や鉄筋コンクリート造といいます。鉄骨逃は基本的に軸組構造になりますが、鉄筋コンクリート造は柱や梁をつくることも、壁をつくることもできますから、軸組構造と壁構造の両方があります」図を描きながら説明すると、少し分かっていただけたようです。「住宅会社がそれぞれ自社の商品について説明している構造・工法も、軸組構造か壁構造かで分類し、そこから比較を始めるのがいいと思います。
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