東京都心には、街に変化をもたらすトリックスターが多いのです。その代表例が六本木ミットタウンです。さらに東京圏は、北東部には広大な利根川水系の沖積平野を擁し、それが工業地帯に向いていました。この関東平野の面積が巨大なことは、グーグルアースでも確認できます。名古屋(木曾川流域)や大阪(淀川流域)との差は明らかです。また、西側に広がる平坦な武蔵野台地は、航空機産業や飛行場の用途に向いていました。事実、戦前は東洋最大の航空機産業地帯でした。
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名古屋には三菱、神戸には川崎や川西(現、新明和工業)などの航空機メーカーがありましたが、やはり中島飛行機の規模の巨大さは群を抜いていました。それを可能にしたのは、武蔵野台地の平坦さと広さのキャパシティなのです。横須賀や横浜には、神戸、呉、佐世保と同じく大型ドックがあり、巨大な艦船の建造も可能でした。つまり、東京圏の発展史には、そのような複合的な要因が重なりあい、日本の産業構造全体の縮図として捉えることができるのです。日本の人口の3割を擁し、おそらく過半以上の富を生み出す東京圏で起こることは、やがて全国でも起こることなのです。大胆ですが、そういう視点で東京の未来を占いながら、さらに日本全体の未来を予測してみましょう。